2010年2月9日火曜日

親子陶芸・2月のお雛さまサンプル(素焼き~本焼きへの巻)

さて、先日作った親子陶芸・2月のお雛さまサンプルが素焼きの窯から出てきました
(※2月の親子陶芸は定員になりましたがキャンセル待ちお受けいたします)

素焼きは約8時間かけて焼きます(最高温度約800度)

これからの作業、どんな事をするのかをちょっとだけ見ていただきますね

こちらは素焼きを終えて窯出ししたばかりのお雛さまです
まだ髪の毛も描いていないので砂糖菓子みたいですよね~
まずは、やすりがけです
紙やすりでお雛さまのバリをとります
(顔や着物の部分に土のくずなどが付いているものを丁寧にとります)

そしてその時に出た粉もまた塗れたスポンジで丁寧に拭き取ります
繊細なものなので慎重に作業をしないと顔や装飾が取れてしまいます

装飾として菊文様、扇に白化粧土を塗ってスポンジでふき取ります
白化粧が象嵌のように文様の溝に入りますのでとても華やかになります

髪の毛は弁柄(ベンガラ)で描きます
富士額の曲線はその顔にあったラインを描くようにしているのでこうなると人形職人並みですね

襟は今回は呉須(コバルト系)で塗り、えぼし、しゃくは化粧土の黒塗りました
どれもはみ出る事の無いように塗っていきます
顔に付いたら大変です
「人形は顔が命」ですからね・・・どこかのセリフでした(笑)
お内裏さまの色塗りが終わったところです
お雛様さまも終わりました
冠と後ろのリボンは本焼き後にゴールドを塗るのでここでは何も塗りません
今回は耳近くの毛を描いてみたりと少し髪型を変えてみました
色塗り完成!
※光沢を付けたい時はこの上に透明(クリア)の釉薬を掛けます
その時は、底の部分に釉薬が付かない様に撥水剤を塗ったりする作業がプラスされます
私はマットっぽい方が好きなので何も掛けずにこのまま本焼きの窯に入れま~す
それでは、今度は本焼き、約12時間かけて1240度まで温度を上げて焼いて行きますよ!
焼成開始は他の作品の釉薬も掛けなくてはならないので明日の夕方を予定しています
冷めるのにも1日かけてゆっくり温度を下げますのですぐにはお見せできませんが窯出しをしましたらまたアップしますので楽しみにしていてください
ではでは

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